日本円について
主な上昇要因として
国際情勢:世界的な金融不安、世界的な株安、軍事衝突、地政学リスクの高まりなどが要因に挙げられます。
政治:「円安のマイナスの影響が行き過ぎないよう注視」などの要人の円安けん制発言などが挙げられます。
金融政策:金融引締め(観測の高まり)などが要因に挙げられます。
経済指標:国際収支、GDP、CPI、日銀短観などの経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合などが要因に挙げられます。
その他:「円キャリー取引」の「巻き戻し(決済)」でドル円ほかクロス円が下落する場面もあります。
主な下落要因として
国際情勢:世界的な株高や地政学リスクや金融不安の後退などが要因に挙げられます。
政治:「円安は輸出競争力を高める」など要人の円安誘導・容認発言が要因に挙げられます。
金融政策:金融緩和(観測の高まり)などが要因に挙げられます。
経済指標:経済指標が市場予想を下回る悪い数字の場合などが要因に挙げられます。
その他:「円売り・日本株買い」の「円キャリー取引」でドル円ほかクロス円がしばしば上昇する場面もあります。
日本円は「安全資産」と言われています。
日本円は当初1ドル=360円に設定されていて、1971年のニクソン・ショックまで続きました。1973年以降に変動相場制に移行し、その後円高・ドル安が進みました。
2012年には安倍政権が打ち出した経済政策「アベノミクス」の「大胆な金融政策」に伴い急激に円安が進み、2015年のドル円相場は125.86円まで上昇する場面もありました。
戦争・紛争や金融危機、米国が絡む戦争・紛争や、米国の金融政策に絡む思惑先行で不透明感が高まった場合などは、リスク回避として円が買われる傾向があります。